ドゥマゲッティのアフターダイブはいろいろ企画、運営してきたが、今回はリピーターさんの誕生日会。
ただの誕生日会ではなく、何回かドゥマゲッティに来てくれている間に仲良くなった現地のおばちゃん家族の家でみんなで創り上げた誕生日会。
しかし、計画してもその通りにほぼ100%いかないのがドゥマゲッティ。
なかなか紆余曲折ありながらなんとか――うまくいきました。
その誕生日会ストーリーを今日はお話します。
計画はお早目に正確に、どこかで聞いたようなフレーズだが、ドゥマゲッティに置いては大切でいつ何が起こるかわからない、しかしそれをしっかりやっていてもやはり何かが起こってしまう。
あまり早すぎると忘れてしまうので、適度な頃合いを見計らって、おばちゃんに「○月○日は○○さんの誕生日だからこれとこれを用意しておいてね、これは市場のここにあるし、いつも買っている○○さんに聞いてみて、もし万が一それでもこれがない場合はこれにして、もしそれでもない場合はこれね」とかなーり正確に情報と要望を伝えて数日時間をおいてなかった場合は前もって頼んでおいてと伝えた。
それだけでもフィリピン人忘れちゃうので毎日のようにしつこいくらいに伝え続ける。
「わかった!○○さんの誕生日なんだー!よし祝おうー!!」とかその場は盛り上がるのだが、鶏のように3歩歩くと忘れるフィリピン人なかなか油断ができない。
そして運命の当日、あれだけ言ったんだからできるっしょーっと高をくくっていたが
当日の朝になりおばちゃんがうちを訪ねて来て「市場行ったけど、ウニないって、カキもない、どうする??」がーーーーーん!!
一瞬目の前が真っ白になり僕はどこの世界にいるかわからなくなったが、あ、やっぱりドゥマゲッティだ。これが現実とは受け止めたくないが、どうしようもない。
おばちゃん午後もう一回行ってみるという。
「行くのは良いけど、もしなかったらどうするの?もしなかったらアサリみたいな貝ねあと生シラス、もしなかったらイカね、オクラ、ネギ、ニンニク、玉ねぎもね」
恐れていたことが現実に、ウニやカキがないなら、全然違うものを作らないといけないし、確実に僕が作らないといけなくなる。
そして当日の午後もっと恐れていたことが、、、
火を通せば貝がすぐに開くアサリのような貝を頼みしかも僕がいつも買っている市場の人の名前まで言って確実にしたはずが、最も開きにくく調理に時間がかかる貝をおばちゃんは買ってきた、、、、
おばちゃん市場から到着したの午後5時頃、リピーターの方々が来るの6時頃
1時間しか時間がないし、揃った食材はすべて予想外
この逆境でも美味しく調理するのが料理人の腕の見せ所、伊達にフィリピン長く住んでないぞーーー何事も楽しんじゃおうというわけで、半ばやけくそで料理し味見と称してキッチンドランカーに
イカの中華風、イカとオクラのアヒージョ、赤貝の韓国風と世界のイカと貝料理を創り上げた。
おばちゃんには予めお願いしておいた、僕がフィリピンで一番好きなデザートケーキマンゴーフロートを作ってもらい、娘さんにお誕生日のメッセージプレートを作ってもらった。
そして何故か全然数字関係ないのに3のロウソクが
まあかなり突っ込みどころ満載ですが、これがドゥマゲッティのみんなで創り上げた手作りバースデイパーティーです。
サンミゲルビールの1リットル大瓶でみんなでビールを飲み、その後は日本酒の一升瓶で日本酒をくらい、やっぱり半分ぐらい開かなかったどうやら赤貝らしい、貝をネットで調べた通り強引にハンマーでたたき割り中身を食らう。いやこれがなかなか美味しい。
酒を飲んではハンマーで赤貝をおもいっきりたたき割り、食べる、これなかなかクレイジーな光景。
日本では近所から100%クレームが来ます、ドゥマゲッティならみんな気にしません。
むしろ面白そうだなと人が集まって来てくれ、遊びがてら開けてくれ、飽きたらすぐにいなくなってしまいます。
いろんな人が入って来て、ハッピーバースデイとか一言言って照れて、どっか行ってしまうの繰り返し。
なかなかカオスな南国の真夏の夜の誕生会
日本人も、フィリピン人も、猫も犬も鶏もヤギも牛もみんな一緒
酒をくらい、現地のモノを現地の人と現地で食すと見えてくる
あるがまま、これでいいんだ、みんな生きているんだ、幸せなんだ