今日は水中生物の色や模様に注目してみよう
水中世界は斬新な色合いや模様の宝庫だ
人間のちっぽけな頭では考えも及ばない物凄い色合いや模様が
まだまだ水中世界には存在している。
それらを見た時僕は神の存在を感じる
数多くいる魚の中でも今のところ一番僕が好きな種類、キンチャクダイ
その中でも幼魚のうちは模様や色合いがまったく違う
そしてエキセントリックな模様や色の付け具合が目立つ
特にタテジマキンチャクダイやサザナミヤッコなどの大型のキンチャクダイの仲間は
カイメンやホヤなど岩に付着した生物がメインディッシュなのだが、食べたら当然なくなるわけで、再び育つのを待たねばならない。
そのため、広い餌場(ナワバリ)を長期間にわたって守る必要がある
ナワバリを守るということは、同種の個体を見かけたら激しく攻撃するということ。
自分と同じ種類の幼魚であっても容赦しない。
これは個体にとっては仕方のない行動だが、種全体から見るとマイナスだ。
そこで、幼魚は成魚とまったく異なる模様を身にまとい、「私は別の種類ですよ~」とアピール、
成魚からの攻撃を避けているのはでないかと考えられている。
まさに命をかけた色彩、模様、ここに真の芸術を見る
このスザクサラサエビの目がモザイク模様なのにも命をかけた意味があるのだろうか?
目がモザイクだと光をうまく利用したり、遮断したりできるとか
敵に狙われにくくなるとか意味がなるのだろうか??
何か目だけモザイクなので、悪いことやった人みたいに見え可哀想に思えてくる
極悪人、、、 いや、エビか!
じっとしていると地味なのだが、ヒレを広げているのをよーく見るとすごく綺麗
黄色ベースのヒレに茶色のコントラスト、水玉模様のようなアクセントもあり
なかなかオシャレ
目がまた深いエメラルドグリーンなのも相当オシャレ
このカサゴ嬢が人間に生まれ変わって、この衣装とこの目を持っていたら
誰もが必ず振り返る、人知を超えたファッションになるかもしれない
シマキンチャクフグ、本当にどこにでもいる奴だがよーく見ると
なかなか素敵な色合い
しかもこの時は周りの環境とコーディネートなんかうまくしちゃって
よりブルーやグリーンの色彩を強く見せている
なかなかさりげなく粋なことをやってのけている、隅に置けない奴
水中生物の斬新な模様や美しい色合い楽しんでいただけたでしょうか??
美術館で素晴らしい絵画をじっくりと時間をかけて眺めているような
そんな素敵な時間を過ごしていただけたら本望です
水中生物のこの模様、色合いは、芸術家達が命がけで命や才能を振り絞り描いた一枚の絵のように
自分達の命を守るためや、自分達の命を繋げていくために身につけた、生命の色、模様です
その究極の美しさ、究極の強さ、究極のはかなさを見ながら何か感じるものがあればと思いました