ジャーニードゥマゲッティダイビング&ネイチャーツアー

ドゥマゲテの夕日とフィリピン人の無償の愛

ドゥマゲテの夕日とフィリピン人の無償の愛
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夕日が沈み暗闇に変わる瞬間がドゥマゲッティでは一番好きだ

高い山があるドゥマゲッティではその山の頂付近が何故かソーダブルーに変わり

それ以上が紫色の層になり、それ以上は暗闇に変わる瞬間がある。

暗黒に変わる瞬間が一番美しく

そのソーダブルーと紫色とこれからすべてが包まれる暗黒の世界の変わり目が

何とも刹那な世界で一瞬の美しさがそこだけけなげでいて、一瞬の激しささえ感じる

燃えつきをみせ、すべては暗黒の世界へと昇華していく。

 

いつもこの瞬間を写真に収められればと思うが

最近ではかえってこのようなものは映像に残さない方が良いのかとも

思うし、なかなか映像に残せなく、かえってつまらないものになってしまう。

刹那で儚い瞬間と言うのはその時、その時の感じ方であり、捉え方であるので

次の瞬間にはそう感じないのかもしれない

 

一年中常夏で日の出も日の入りの時間も一年中そんなに変わらない

ドゥマゲティにあって、この時間帯は最も帰宅ラッシュで忙しく

ドゥマゲッティの主要交通機関であるトライシクルはなかなかつかまらない

そんな中この夕闇に変わる瞬間を見つめながら何十台ものトライシクルを止めるも

目的地には行かないと断られ

それでもこの風景を見られたからいいやと割り切っていると

少し遠くで何故かトライシクルが止まってくれた

 

「ゆいーーーー!」と声がする

僕自身申し訳ないが誰だかわからない人なのだが

近所に住んでいる友人の奥さんのお隣さんで

僕の名前も顔も知っていて、トライシクルをこの曜日にいつも

頼んでいるから乗っていきなさいという

何とも有難い話だ

 

一緒に乗せていただいたからといって

とりわけ話す事もなく、お互い何を買い物したかぐらいしか

話すことがないが

この辺りが本当のフィリピン人の優しさで

何の偽りも僕から得るものも、何のメリットも彼女にはないのに

極々自然な気持ちでさそってくれる、その無性の愛ともいえる優しさ

 

いろいろあって大変だけど

こういうフィリピン人の優しさに触れると

そんなことはどこ吹く風

一瞬にして辛いことは吹き飛んでしまう。

すべては暗闇に変わる瞬間のように

いろいろな色や変化があるが

そうなってしまえばすべては暗闇

そして朝になれば光り輝く世界が待っている

光があれば闇もある

いくら気にしたって、すっかり眠れば明日は来る

悩んでいたってしょうがない、同じ苦労するなら

楽しまな損そん!

 

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