ドゥマゲッティの中心街から南へ15分ほど
ドゥマゲッティの街から一番近いダイビングポイント兼
海洋保護区であるサンタモニカビーチ(バニラッドサンクチュアリー)はある
ここでいつもフィリピン人の若者とトレーニングをしているわけだが
何度も触れているようにビーチや海底にゴミが大量に落ちていて
見ていられないので、トレーニングをしながらこのゴミをきれいにすることにした。
少しはゴミがなくなってきて、慣れてきたので
今日はまた一段階上のトレーニング、
マスクをはずしてスキンダイビングでゴミ回収をすることにした
フィリピン人の若者(マーク)の良いとこでもあり、気をつけなければいけない
とこでもあるのが、何も恐れないところ
普通はマスクを外してスキンダイブをすると鼻に海水が入ったり
見えないので何かにぶつかったり、様々な恐怖を感じるのだが
彼は何も考えないので、へっちゃら
逆にこっちがこういう注意点があるとか、こういうことに気をつけろと
教えないといけない
彼が怪我したり、へっちゃらなのはまあ良いのだが
お客さんのこと、立場を考えれなくなるのが致命的なのだ
ダイビングインストラクターは自分でわかっていたり、
できてもしょうがない(当たり前)
教えたり、引率するお客さんがどう感じるかとか、どう理解するかとか
どういう危険の可能性があるかとか、そういうことを常に感じていないといけない
まったく逆の作業もしないといけないのだ
はじめてダイビングやる人は
マスクをすることにより見えにくいや
水中で呼吸をしにくいなどを感じている
潜在的な海の中にいる恐怖もいろいろ感じているし、出て来る
その辺をマークに感じて欲しかったんだが、、、、
ただ単純に身体を動かすことは人以上にできる
その先にあることを学んで欲しいんだが難しい、、、、
「俺できますよ!すごいでしょーー」で終わってしまう
まあとりあえずはこうやってトレーニングして
公文のように反復練習をし基礎を固める
その後に応用編をやっていくしかない
時に遊び要素も入れながらしっかりとした技術を学んでいく
僕がインストラクターになった団体であるNAUIのコンセプトに
Dive Safty through education
というのがある
教育を通してダイバーを育てていかないと
ダイバーを育てるということは人間性を育てていかないと
「最愛の人をこのインストラクターにまかせられるか?」
というのがNAUIのスローガンである
時には厳しく、時には遊ぶ要素を入れながら
しっかりした背中も見せる
本当にわかっているのかは疑問だけど
たとえダイビングインストラクターにならなくても
人生においての修行期間は大切だし
人について教えをこうというのも大切だと思う
僕が今まで様々な人に教えてもらってきたこと
これらをそろそろ伝えていき、次に繋げていくこと
ダイビングのプロとして16年間やってきたので
そろそろ伝える番に来たかもしれない
ダイビングの安全は教育からもいいが
ダイビングを通しての人間性の教育と安全やリスクマネージメント
に対する考え方というのもこれからやっていきたい。