僕は変で面白い水中生物が好きだ、なんじゃこりゃ?どうやってこれ生きてるの?わけがわからない生物を見ると興奮する
水中生物の変さに比べれば人間の違いなんて本当に些細なものに思える
いろいろな海で潜って来たが中でもここドゥマゲッティエリアは変で面白い生物の宝庫だと思う
今日もまた僕の独断と偏見で選んだ変で面白い水中生物の世界へお連れしよう
日頃からエビは宇宙人の一種ではないかと思うことがあるが、深海1万メートルのマ
リアナ海溝の最深部にもエビやカニの仲間はいるようだし、エビ達はどこか奇妙でどこか独特の世界を持っている。
斬新な色使い、どこか目だかもよくわからなくなってくる
申し訳ないが名前は憶えていないが、変なエビ達を見るとついつい撮ってみたくなる。
また撮れたものを見ると増々変だなーと時に関心してしまい、時にくぎ付けになるほど変な奴がいる、それがエビ道だ
ずっとこいつは認めないぞ、思っていた奴がいる
最初マンゴーの種??っと思っていて、動き出すからなんじゃこりゃ??マンゴーの種に何かが乗り移ったやつみたいと思っていたが、生物なのか??
しばらくの間無視し続けていたが、やはり地味に変なやつ、しかも結構動くから撮影しづらい。
地味だからみんな写真に残していないし、なんでしょうこれは??
魚の横顔は哀愁が漂い、少しバカ面をしていることが多いから面白い。
フランケンシュタインみたいで、ヤクザみたいな強面だが、気を抜いているのかバカ面だし、小さなアジなんか頭の上に乗せちゃって、愛嬌もある
馬鹿なのか、恐いのか、可愛いのか何とも言えない感が良い
良く見ると人間っぽくもある
週末の始発電車の中でこういう人良く見かける
魚の表情面白い
ありきたりの魚ではあるが、ドアップにしてみるとこんな所にヒゲ生えていたんだとか、唇にまで模様があるんだとか、目は光っているんだとかいろいろな発見があって面白い
見れば見るほど味がある顔
「あーあ何かいいことないかなー」
これはどういう時の表情なのか?想像するだけで楽しい
じーーーっとずーーっとじーーっとしているのはどんな気持ちなのかな?
瞬きもせず、ずっとじーーーっと佇んでいる君
今日の晩御飯は刺身がいいなーーっとか考えているのだろうか??
ただただ波に揺られ、海藻に紛れ、海底にじっとしている君
「あ、そういえば田中さんとこ子供生まれたんだよな、今度お祝いに行かないと、子供か、、、」
シュールで物静かなツマジロオコゼ
「あのさーー何やってるのー?」「教えてよー、何だか気になるから」
好奇心旺盛な生物は時にダイバーを覗きに来る
いつも覗かれ、横目で見られ、かまおうとすると逃げられ、逃げながらも後ろから振り向いて観察している奴
それぞれの生物が何かを物語っている、時に語りかけてくる
ドゥマゲッティの海は沈黙の海ではなく、生物が特にヘンテコで面白い生物が豊富にいる人種のるつぼニューヨークのような海だ
こういう場所では面白いことが起こる確率が他の場所より高く、また滅多に出会えない珍しい奴に出会える確率も高い
そういう場所には面白い奴が変な奴が自然と集まってくる。
僕がこのドゥマゲッティの海が一番好きな理由はそこにあるかもしれない
未知との遭遇、奇奇怪怪、奇想天外、奇妙奇天烈が同時に存在する世界一楽しい海