日本は夏だが、ドゥマゲッティは真夏が終わり南風の季節へ突入した
ネットなどで調べると雨季となっているが、この辺りは雨季など特になく、南からの湿った風が入るので雨が降りやすいだけで、最近は日中はほぼ晴れているが夜と早朝に一時的に雨が降る。
南風の季節だが、7月に入っても風があまりなく、海は穏やか、アポ島でも波に悩まされることもなく、快適にダイビングやシュノーケリングができる。
透明度もマックスまではいかないが、そこそこ良い透明度を保っている
そして相変わらずギンガメアジの大群は毎回見れているので有難い
嬉しいことに7、8年前の台風でひどくやられてしまったアポ島の北側のポイントの珊瑚が綺麗に復活してきた。
3年前はほぼポツポツとしかなかった浅場の珊瑚も今やしっかり立派なサンゴ礁として復活してきている。
自然の偉大さ、回復力の愛おしさを感じる
地球は自然は生きていて、着実に復活していく
その生命力の源はどこから来るのだろうか?とたまに不思議に思う
生き物の集合体である海、その中でも様々な顔を持ち、世界有数の生物の多さをほこるアポ島、
「アポ島はもう行ったからいいや」なんて言う人がいるが
何をもってもういいのかや、行ったや、見たと思えるのだろうか??
日々変化する海、生物達
二度と同じ景色に出会うことはない
今は今の顔しかなく、これが季節が変わるとまたガラッと姿を変える
超巨大ロウニンアジに出会った
体長2メートル以上はあろうか、浪人顔がさらに凄みを増し、体色まで斑な黒色に変わっている。全身から殺気と凄みが漲ってくるような、危うい剣豪を思わせる感じのお姿
こんな化け猫みたいな、魚の主みたいなのがいるんだな、海はすごいなっと一瞬怯んでしまった。
アポ島の海は日々変化している
僕らはまだほんの一部しかその姿を垣間見えていない
アポ島名物のウミガメ一匹にしても様々なドラマがあり、変化し成長し他の生物や環境との繋がりや助け合いの下に生きている
アポ島の海は穏やかな時も荒れている時も、台風で破壊されても
大きな時の流れの中で破壊と再生を繰り返し様々に変化し、途方もない時の流れと共に
現在私達にこの素晴らしい姿を見せてくれている
アポ島の海に少し顔をつけただけで何十億年もの生物の英知を見て、体感することができる。
海は地球の博物館、歴史資料館でもある
また現在の地球の最も進んだ部分にアクセスできる場所でもある
また自分自身の今、現在、過去、未来にもアクセスできる
アポ島の海は決して一つではなく、過去の遺物ではない
アポ島の海と共に僕自身も変化、進歩し続ける