コロナウィルスの混乱期の中ダイビングにできることを考えてみた。
今世界中の人々が同じような体験をし、家に閉じ籠り、仕事を奪われ悶々とした生活を送っているが、その中でいろいろなことに気づき始め、この機会を利用して新たな考え方、新たなチャレンジをどんどん始めてきている
今まで忙しすぎて考えもしなかったこと、気づけなかったことに皮肉にも強制的に時間を与えられることにより向き合い、深く考え様々なことを変化させようとしている。
本当に必要なもの、重要なことが浮き彫りになり、物事の本質や根本に気づき始め、本質的に優れているものへ原点回帰が始まっている。
その中でも様々な方々が発信してくれる動画や、様々な人と今どうしているか、これからどうしていくか話していたらあるキーワードが今よく使われていることに気づいた。
【自然】というワードが良く使われているように僕には感じられ、あまり意識はしていなかったのだが、五十嵐さんは自然と同調して幸せに生きているようだから安心したとか、コロナ後はYUIさんが得意としている自然を感じる旅やダイビングの醍醐味を伝えていけるチャンスだとか【自然】と共に生きている人だと思われているようだ。
結構僕にとっては当たり前だったことが再度注目され、原点回帰により自然や暮らし方や、食べ方や働き方、生き方に焦点が当たってきているのには驚きもあり、やっぱりこうだったんだと嬉しくもある。
ダイビングは本来人間が長く留まっていられない世界へテクノロジーを使いお邪魔させていただくレジャーなので、無理な部分がある分剥き出しの大自然が感じられ自然の醍醐味を味わえると思う。
ダイバーはみんな気づいているが自然には何一つ同じことはなく、変化し続ける、当然人間の都合など考慮に入れてはくれない。
自然は時に牙を剥き人間に襲い掛かることもある、人間なんてひとたまりもなく文字通り手も足も出ないこともある。
それが自然だし、【しょうがないこと】だらけなので謙虚にもなれるし、面白いとも感じられるし、また自分で楽しみを見つられるのでクリエイティブにもなれる。
自分で楽しみを見つけていかないとディズニーランドのように海や自然が与えてくれるわけではない
自分で五感を使い自ら楽しみを探していく、時に未知の生物と触れ合い、時に海の神秘に出会い、時に自分自身の気づきに触れる、だからダイビングは楽しい
私達ダイビングインストラクターの仕事はダイビングを通してその気づきや出会いや触れ合いを創ることを導いてあげること。
直接教えたり、手取り足取りとお節介をするわけではない。
あくまでも主役は自分、人それぞれに生き様が違うように、自分それぞれの世界を広げてあげるお手伝いをすること
自分自身の五感もしくは六感を使い、自分自身で動いてみないと本当の発見はなく、ダイビングの本当の醍醐味には触れられないと僕は思う。
ダイビングが今できることは沢山あると気が付いた、それは【自然】との触れ合い方をもう一度思い出させてあげることでもある。
【しょうがない】ということをもう一度日本人に思い出させることでもある。