ドゥマゲテから行けるダイビングスポットで
何と言ってもお勧めなのがアポ島とスミロン島
抜群の透明度や珊瑚、生物の豊富さ、綺麗さばかりが
注目されるが、正直そういうポイントはフィリピンの他の地域
でも味わえるし、世界の他のダイブサイトでもある。
では、アポ島やスミロン島でしか味わえないもの
それはずばりダイナミックなドリフトダイビングである
そして、それとは真逆の穏やかで美しく、世界一生物層豊富な
ダイビングの両面を一度に二通り味わえることである。
アポ島も、スミロン島も主に北側と南側のポイントに別れていて
北側は流れが速く、ポイントにより時に激流になる
ダイナミック、冒険系のポイントが多い
南側はいたって穏やかで美しく、ゆったりとした癒し系のポイントが多い
そのため大物からマクロまで
初心者からベテランダイバーまで目的やレベルに合わせてポイントを
選ぶことができ、バリエーションが非常に幅広い
冒険好き、大物好きな方は是非北側のポイントに挑戦していただきたい
ある程度のスキルは必要だが
流れが速くなれば速くなるほど大物が期待できる
有名なところでギンガメアジの大群
ロウニンアジの群れ、バラクーダの群れ
ホワイトチップ、ブラックチップシャーク
マダラトビエイ、イソマグロ
ツムブリ、ヨコシマサワラ、ウミガメなどはけっこうな確率で見える
ロウニンアジが大量に群れているポイントは世界中探しても
なかなか見つからない
しかし、ロウニンアジは動きがすごく速いので
写真におさめることがなかなか困難
それにしても何故人間は危機的状況や
圧倒的な自然の力を目の当たりにすると
笑いがこみ上げてきたり、興奮したり、生命力がみなぎってくる
感じがこんなにもするのだろうか?
人間が決めた経済社会の構造の中で
あくせく働き、地位や権力を身に着け、財力を持つ
その時の喜びや興奮、達成感のようなものともまた違い
もっと根本的な、動物的な血がみなぎるような喜びや
興奮を感じる
まだこういう世界があったんだ!
人間がどう頑張っても及ばない、偉大な世界を目の当たりにする
人間の作り出した人間だけのためだけにある小さな社会と言う名の世界
これを一発で豪快にぶっ壊し、圧倒的な凄さを見せつけられるのは
大自然の力であり、これを目の前で見て、感じ、体験することは
爽快なのである。
常識を根本からぶっ壊す出来事、経験
人間社会ではあり得ない発見、出会い
こういうことが一瞬一瞬あり、躍動し生き続けている世界を目の当たりにする
だからダイビングは面白くやめられない