ドゥマゲッティから北に車で40、50分にあるアムランという街で20年以上市長をやっている方をある時紹介され、アムランにある2つの海洋保護地区を視察に来てくれと依頼された。
市長はあいにくドゥマゲッティの街に出張中であったが街をあげてサポートしてくれ
アムランの海洋保護地区視察に出掛けた
僕自身いつもダーウィンやサンタモニカなどのドゥマゲッティから南側の海岸線沿いのポイントでは潜っているが、北側のポイントははじめてなので、ワクワクする。
話に聞くとジンベイザメも目撃例がけっこうあるようなので期待に胸躍らせ、以前ドゥマゲッティに長期留学していたダイブマスターの日本人がたまたまドゥマゲッティに遊びに来るというので一緒に調査ダイブに出掛けた。
一つ目の海洋保護地区はバランガイタンダヤグにあり看板が立っていたので場所はすぐ見つけたがどこからエントリーポイントに入るのかがわかりずらく周りに聞きまくったがフィリピンあるあるでみんな明確な答えを出してくれない。
何とかみつけて、潜ろうかと思っていると市長から話を聞いたという方が集まってきて、いろいろ書かされ、保護地区の説明を受けた
「流れはないから大丈夫」と街の漁業団体?のトップのオッサンは言っていたが
実際エントリーしてみるととんでもない!
流れはダウンカレント、外洋に流される流れ、右に左にと訳がわからなく時にすごく強く、洗濯機の中で翻弄される洗濯物のようになる。
流れがあるのでいろいろなものが巻き上げられて透明度はあまり良くなく、ドゥマゲッティの南側の海岸線沿いのようにマクロもあまりいない。
流れが複雑なのでなかなか難しく、流れにわりと強い魚達、大きめのハタやコショウダイの仲間達、フエダイの仲間達などはいて、深場はソフトコーラルの群生が綺麗
5M付近の棚の上は流れがわりとおさまっているので、ハードコーラルの群生が美しく、スズメダイやハナダイなどの生物層が多く、生物の種類も多い。
初心者にはちょっと難しいポイントだが、浅場の珊瑚が見事で生物の種類も数も多いのでしっかりガイドがつけばシュノーケラーには良いポイントかもしれない。
さすがにアムランまで来てダイビングをするダイバーは少なく、はじめてエントリーした時から魚達が生き生きとしていて、種類も数も多いので感動する。
サンゴの種類や成長具合も素晴らしく、手つかずの自然が保たれている
ここの海洋保護区がはじまってそんなに年数は経ってないと思うので、これからも取り組みを続けて行ってもらいたいと願う
今後の成長が楽しみ
流れが複雑なので決してジンベイザメが見られると市長や街の人が言っていたのも嘘ではないと思う。
今後町の有力な観光資源として化けるかもしれない
そのためにはまず第一に自分達に恩恵をもたらしてくれている自然に感謝し、守り続けること。
先を見据えた努力と活動を継続し続けることが必要だ