町の市長から直々に頼まれたアムラン海洋保護地区調査隊の二人は海岸線沿いから沖に1キロ以上離れた洋上にあるビオオス海洋保護地区に何とか辿り着いた
深場は暗くあまり良くはなかったが水深15M付近のエダサンゴの群生の辺りで巨大なイエローフィンバラクーダの群れなど数種の群れに遭遇しテンションが上がる一向
このポイントのクライマックス、浅場へと移動した。
長年のダイビング経験からの感だけでまったく右も左もわからないポイントでコース取りをしたが、長年の感は凄く、ちゃんと元の場所に戻って来ていた
エントリーポイントの手前水深10Mから5M付近の棚の上が珊瑚の群生や生物の種類や数がものすごく豊富で一番綺麗だった
このポイント自体まずアムランまでダイバーは来ないし、しかも行くのがすごく難しいので、もう一つの保護区よりもさらに手つかず度がすごく、浅場は魚の数と種類が半端なく魚達とぶつかるんじゃないかと思うぐらい滅茶苦茶にいる。
まさに魚と珊瑚の楽園
その楽園にお邪魔している場違いなダイバーという感じ
皆さん生き生きとしていらっしゃる
水族館でみる魚達とはまったく真逆な表情をしていらっしゃる
小さな小さな魚達も必死に生きている姿がその姿勢が何だか勇気をもらえる
1、2ミリの幼魚でも必死に何かを食べている
この生存競争が激しい大自然の中で頑張って必死に生きている
子孫を残すことや何らかしらの使命を背負い、それにまったく疑いなど持たずに必死に前を向いて生き続けていく
仲間と協力し、大自然の脅威に立ち向かい、生存競争に飲まれながらも、家族を持ち、幸せを感じ、魚ドラマを一生懸命全うしていく
この浅場の生物の数と種類はなかなか世界どこに行ってもお目にかかるものではない
ここフィリピンだからこそ、ここアムランでしかも行きにくいポイントだからこそ出会える光景がここにはある
こういう未知との遭遇がまだまだフィリピンには、ドゥマゲッティ周辺のネグロスオリエンタル州の海岸線沿いには眠っている。
これからもここネグロスオリエンタル州の海岸線沿いをまだ行ったことがないポイントを目指し、潜り歩くのが楽しみだ
ネグロスには無限の可能性が広がっている