親が子を必死に守る姿はそれが魚であっても感動し、愛の力の強さ、素晴らしさを感じる
今日はその子供を必死に守り、育てるトウアカクマノミの夫婦とその子供達に見えて実は赤の他人な、昼ドラ顔負けの生き残りをかけた壮絶な自然のドラマです
まずこの写真を見てください
一見卵を守るお父さんとそれを頼もしそうに見て手伝う子供達のようなほのぼのとして、感動的な感じに見えますが
実は全然違います
まず子供達はまったくの他人でそれぞれに血の繋がりはいっさいありません。
それどころか後の動画を観ていただけたらなんとなくわかるかと思うのですが、この2匹の子供達はこの卵を食べようとしているか、生まれてくるのを邪魔しようとしています。
えーーーーーそんなーー??とショックを受けるかもしれませんが
ここは厳しい自然界です
では何故そんなことを??
クマノミの立場になったらわかるかもしれませんが
クマノミ類は泳ぎが下手なのでイソギンチャクなしの所で泳いでいるとすぐに他の生物に捕食されてしまいます。
それを守るために毒があり他の生物が近づいて来れないイソギンチャクと共生しています。
卵から産まれたクマノミの赤ちゃん達は大海に放たれ、産まれたその場所をすぐに離れ大海を浮遊し捕食者から逃れた本当に一握りの、超強運の持ち主がイソギンチャクに辿り着きそこで成長していきます。
しかし、そのイソギンチャクにもすでに先に住んでいた夫婦や他の住居人がいるのです
新参者の彼が生き残り見事伴侶を見つけ、子孫を残す最大の目的を果たすためには、どうしたらよいのか??
答えはシンプルですが残酷です
他の奴らを追い出すか、倒すか、性転換するか、させるかして
同じイソギンチャク界のトップに君臨し(一つのイソギンチャクにカップルは原則一組のみ)
伴侶を見つけ、子孫を残す
そのために熾烈な攻防戦が繰り広げられます
まず、辿り着いたイソギンチャクに元々いた夫婦からの執拗な攻撃をかわしつつ成長していき、チャンスが来るのを待ち続けるしかありません。
夫婦も必死です、他の住居人が成長したら、自分達を脅かす存在になります。
簡単に自分の妻を寝取られてしまいます
その前に追い出すか、性転換が中途半端な時期に成長させないようにします。(オネエ化??)
ですので、夫婦の子供達に見える他のクマノミ達は実は実の子供でもないし、そもそも子供ではなく子供になりきれていない大人です
ここまで来るとなかなか頭が混乱してきますが
ただ生き抜くために、子孫を残すために、みんな必死に闘い、たくましく生きているわけです。
これを言うと夢が壊れてしまうと言うかもしれませんが
ファインディングニモは本当はああはならないはずです
お母さんがいなくなり探しに行くという物語ですが
そもそもお母さんがいなくなったら、お父さんが性転換しお母さんになるはずです!!
そしてもし、ニモがそのイソギンチャク内で2番目に大きかったなら、ニモが成熟した雄になりお父さんといやお母さんになったお父さんとカップルになるのです!!
うえーーーー!!複雑すぎるし、キモチ悪くて子供泣いちゃいますねー
これらの壮絶なドラマを念頭に置いてこの動画を観ると
また全然違った見え方ができます。
水中の世界は人間にとっては複雑に思えるかもしれないけど
実は生き残るためや子孫を残すためが目的で
それがベースにすべてのことが行われていると考えればシンプルです。
人間ももっとシンプルに生きれば良いよって魚達が教えてくれているようにも僕には見えます