最近アポ島はギンガメアジの大群がすごい
前から凄かったが最近はさらに凄い
何が凄いかって言うと、数が多い、繁殖期なのかダイバーを気にせず
婚姻色のオスがバンバンメスを追いかけていて、すぐ近くで群れが見れる。
そして水深が20メートル以浅という絶好の場所にいる
わかりにくいかもしれないが、色が真っ黒なのが婚姻色のオス
群れの中のメスを追いかけて誘い出し、ペアを形成していく
皆さん必死なのでダイバーどころじゃないのか、すぐ近くに群れがいる
真横をかすめてオスが群れに突撃して行く
しばらく見ていると群れの一員になったような錯覚を持つ
ギンガメ君達も何だかちょっと受け入れてくれてる感じがあり
そうなるとさらにお構いなしに感動の演舞、乱舞が間近で見られる
この日はそこまで透明度が良くなかったので、少し濁っている印象だが
目の前で繰り広げられるドラマに釘づけで透明度とか気にならなくなる
まさにギンガメ君達の舞台が目の前で繰り広げられているのを舞台越しに見ている感じだ
「自然って凄いなーー!ダイビングやっていて、いや生きてて良かったなー!!俺も頑張ろー!」
と妙に納得してしまう。
子孫を残すために必死に頑張るギンガメアジ達
シンプルで力強いが、はかなく刹那な自然界の営み
人間はどうしてここまで複雑でややっこしく、それでいて自分を見失ってしまうのか
どこに向かっていけば良いのか?
どう生きれば良いのか?
など少なからずギンガメ達は迷ったりしない
そこを考え、迷うのが人間だと言えばそうだが
何とも窮屈で厄介な存在なのだ
しかし、それが人間なら自分の行きたい方向に進み
やりたいことを選択することもできるのではないか
「人間に生まれて本当に良かった!」と言えるように
本当になりたいと僕はギンガメアジを目の前にして思った。