マクロモードで水中生物を撮ってみるとその表情まで見て取れるので面白い
一匹一匹ちゃんと個性があり、好奇心旺盛でこちらをずっと覗いているもの
まったくこちらを気にしない能天気もの、警戒心が強くすぐ逃げてしまうもの
その一つ一つの細かな表情が出てくるのがやめられない
しかし、特に活発に動く魚、スズメダイやハナダイをマクロモードで撮るのは至難の業
自分が思うように上手く撮れた時には水中でガッツポーズしちゃう
よーく見れば見るほど水中生物は完璧にできたアート
細部まで完璧に考えらえた色彩と姿形
そこに生き抜くための知恵や歴史が積み重なってきているので
より強くたくましく美しいアート
オスとメスとで同じ種類でも役割や生き方が違うのでおのずと色彩や姿形も変わってくる
生き様のアートでもある
水中生物や陸上生物はオスの方が飾っていて美しい姿形のものが多い
人間も未だに原住民などがそうであるようだが
では、現代人は何故メスが着飾るのか?
原住民も含めて生物界では一夫多妻制の方が多いらしいが、
一夫一妻制になってきた現代人のメスの戦略、策略と言う説がある
(どうでしょうか??)
現代社会も水中世界もマクロな視点で見つめると様々な発見がある
人間社会だけが優れているわけではない
むしろ人間社会、現代社会は生物界の中ではまだ新しくしかも変異な世界だ
そういうことを念頭にいれダイビングをしながら水中生物を眺めていると面白い
また、現代社会を生きていく上でそういう視点を持っているとより生きやすくなる
人間の肌の色、姿形、価値観の違いなんて水中生物からしてみたら本当にちっぽけなもので、水中生物からしたら「なんだ!同じジャーン」と思われてしまう
もう少し水中生物達のように個性豊かで多様性を持つのもありなのだ
もう少し海のように大きな視点で広い心を持ち、穏やかに大らかに生きるのもありだ
ウミガメがまったく動かないので「まさかこんな所で??」と思ったら
本当にどこに隠れることもなく堂々と目を閉じて寝ていた
もう少し、カメのように大らかに朗らかに日本人は生きても良いと思う