今回の魚の違いがわかるダイバー講座はガーデンイール3種を比較検討してみます。
そもそもガーデンイールはこの種の英名ですが最も有名なのはチンアナゴで、これらはウナギ目アナゴ科に属しています。
チンアナゴがあまりにも有名なのでどれもガーデンイールでチンアナゴと思われがちですが、意外に種類が多く地域ごとの固有種もいますのでこれからはしっかりと違いを見分けて違いがわかるダイバーになりましょう。
今日はドゥマゲッティエリアで良く見ることができるチンアナゴ、シンジュアナゴ、ゼブラアナゴを紹介します。
まずはダイバーでなくてもわりと知っている密かな人気者チンアナゴから紹介します。
そもそもチンアナゴのチンって何?っと最初に名前を聞いた時に思いませんか??
これは何と顔つきが日本犬のちん(狆)に似ていることからつけられたそうです(卑猥な理由じゃなくて良かったーっと教える側として思いました笑)
英名はspotted garden eel ガーデンイール=チンアナゴではないのです。
姿や生態が特徴的で愛くるしいので日本国内の水族館でかなり見られます
ドゥマゲッティエリアでは海岸線沿いでもアポ島やスミロン島でもわりとどこでも簡単に見られます。
住処の穴から身体をびよーんと出して動物プランクトンを捕食している姿を良く見かけます。
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シンジュアナゴと呼んでいるが調べてみるとどうやらシンジュアナゴではなくシンジュアナゴ属のどれかのようだ。
ドゥマゲッティエリアではダーウィンなどの火山灰系の黒や茶色目の砂地の浅場水深4メートルぐらいから20メートルぐらいにいる。
チンアナゴよりも身体が大きく住処の穴から身体がかなりびよよーーーんっと出ているのですぐにわかる。

そして大勢で群れてワイワイと捕食しているのであーーあいつらかっとすぐわかる。
よーく見ると確かに真珠のように光る点々が黒目の体の背中部分に複数並んでついている。
ネグロス島海岸線沿いではむしろチンアナゴよりも広い範囲で見れてかなりの個体数いるので全く珍しくない。
国内や海外のダイビングツアーでシンジュアナゴが見れてよかったーというブログをいくつか見かけたがドゥマゲッティエリアでは超普通に見れる。

ゼブラアナゴ
ドゥマゲッティエリアでは上記した他にも多くのガーデンイールの仲間達がいるので違いがわからないとなかなか見分けがつかないのだが、ニシキアナゴ同様このゼブラアナゴはわりと特徴的な模様をしているので見分けがつきやすい。
ゼブラ、つまりシマウマのような縞模様を持っていてなかなか特徴的でシンジュアナゴほど大きくびよよーーーんっと出ていないのでなかなか愛くるしい。
沖縄では絶滅危惧種に指定されているらしいがドゥマゲッティの海岸線沿いでは講習中でも見られる。
わりと珍しく人気があるらしい。

今回は3種類のガーデンイールを紹介したが、チンアナゴ人気は意外に根強いので是非他のガーデンイール君達もチェックしていただき、違いがわかるダイバーになってもらいたい。
特にドゥマゲッティ近郊の海岸線沿いは活火山の島の影響で黒や茶色の火山灰が混じった栄養豊富な砂のおかげでかガーデンイールの種類もすごく豊富で他のエリアでは見れないほどいろいろな種類や数が見れる。
今まで世界中の海で働き、プライベートでも潜り歩いて来たがここまでいろいろなガーデンイールに遭遇できる海ははじめてだ。
日本では人気があるがそれ以上掘り下げないので全部チンアナゴだと思っているがとんでもないので是非是非この違いをわかり新たなガーデンイールの世界を楽しんでもらいたい。
ドゥマゲッティエリアのダイビングサイトはガーデンイールキングダムでもある。